『雑誌とiPadでレコードが聴ける!?ポカリスエット「POCARI MUSIC PLAYER」』を分解してみた!
「雑誌とiPadでレコードが聴ける!?ポカリスエット「POCARI MUSIC PLAYER」 | DesignWorks」で紹介されていた「POCARI MUSIC PLAYER」が、雑誌の広告に付属したレコード型カードをiPadに置くだけで音楽が楽しめるということで、気になったので分解してみました。
まずは雑誌「Switch 2013年8月号」とiPadを準備
「SWITCH Vol.31 No.8 ◆ 完全独占特集 ◆ Southern All Stars 僕らのサザン、みんなのサザン」とiPad(2nd以降)を準備します。
P16~19の「FUJI ROCK FESTIVAL'13(本年は終了) とポカリスエット」タイアップ広告を開きます。
レコード型カードをターンテーブルにのせることでディスク番号を認識します。カードは3枚ありますが、フェスに出演した3組の新進アーティストの曲をそれぞれ1曲ずつ聴くことができます。
実際の広告を試した様子は、公式ダイジェストムービーをご覧ください。
3点のタッチパターンを認識してディスクを判別
ディスク裏面には違ったパターンで導電性の塗料がプリントされています。ディスクの取っ手部分を手でつまんで、画面に接触させることで3点を同時に押さえた(マルチタッチした)状態と同じになります。
この3点同時にタッチされたパターンをJavascriptにより認識して、ディスク番号を判別しています。
ディスクの向きと位置を矢印に合わせるようにと説明がありますが、タッチ認識エリアはターンテーブルより大きくとってあり、向きや位置を変えてもディスクを判別していました。おそらく、3点の位置関係でパターンを認識していると思われます。
ちなみに、プリントされたパターンと同じ位置関係で3本指でタッチしても、認識されました。
おわりに
いかがでしたでしょうか。大雑把な解説(分解)になってしまいましたが、タブレット端末のマルチタッチと導電性塗料の組み合わせの面白みを感じていただければ、これ幸いです。
(Javascriptでのマルチタッチ識別についての解説を期待された方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。)
iPadは最大11のタッチを認識できるようなので、もっと複雑な組み合わせで多くの情報を扱えるのではないでしょうか。例えば、簡単な会員カード番号の識別など、iPadにリーダーを付ける必要なくできるかもしれません。
今回の広告は、GOCCOの「PITシステム」が使用されています。
印刷物広告とデジタル広告をシームレスに繋ぎます。教育玩具、書籍付録、ポスターや展示キャプション等への展開実績があります。
今回の広告だけでなく色々な分野で展開されているようです。
教育玩具としても、いろいろと面白い取り組みができそうです。従来は「音のでる教育玩具(知育玩具)」には専用の端末が付属していました。
スマートフォン、タブレットの普及で、音を発するなど専用端末が担っていた部分に代わることで、よりリッチなコンテンツ(音・映像)を提供できそうですね。
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